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南関町の農業用ため池について

2024年3月28日

南関町の農業用ため池

 農業用ため池とは、雨や山からの水を貯めて農業に使う水を確保するための施設のことをいい、流域に大きな河川等がない地域などに多くつくられています。南関町にも多くのため池があり、災害で壊れたり、泥で埋まったりして水がなくなったため池も含めれば、およそ300か所のため池の記録が確認できています。

 農業用ため池の中には、作られた時期がわからないほど古いものも含めて、農家や地域による積極的な管理、補修などが行われることで、現在も活用されているものが多くあります。また、農業だけでなく、防火用水として、また生態系保全のための在来種の住処として、生活や地域と密接に結びついています。

 それ以外にも、水利としての利用以外に防災面での効果もあり、雨水や山から流れる水、湧き水などを一時的に貯めることで、大雨の時に水路や河川の急激な増水を防ぎ、下流域への被害を予防することも期待されます。

農業用ため池の課題

 上記のとおり、農業用ため池には多くの機能がありますが、その一方で、建設から長い年月が経つうちに、雨や災害だけでなく、イノシシや池の中のコイ、倒木など自然の影響を受け、傷んでしまうことが問題となっています。この問題は、農業に使われなくなり管理が行き届かなくなったため池だけでなく、農家や地域の努力によって修繕や点検などが行われ、適切に管理されているため池でも発生することがあり、営農、防災の両面で課題となっています。

 特に、堤や水の吐き出し口が傷んだため池は、何かの拍子に突然決壊するリスクが高くなり、農業だけでなく、地域の安全にも悪影響を及ぼすこと恐れがあるため、適切な修繕や定期的な観察、異常の早期発見が重要です。

南関町の防災重点農業用ため池について

 農業用ため池の中でも、決壊した場合に、流れ出た水や土砂によって住宅等が被害を受けることが想定されるため池は、県が指定する「防災重点農業用ため池」に登録され、特に防災上重要なため池として扱われます。この防災重点農業用ため池の指定は、※法律で定められた条件を満たすため池を対象としており、毎年追加や除外が実施されています。南関町では、91か所のため池が防災重点農業用ため池として登録されています(令和6年3月時点)。

※条件:ため池から浸水の恐れがある住宅等までの距離、またはため池の貯水量と浸水の恐れがある住宅等までの距離の関係性など

防災重点農業用ため池に関する事業について

防災重点農業用ため池を対象とした事業として、熊本県によるため池の機能診断と、南関町によるため池ハザードマップ作製の2事業が実施されています。(令和6年度3月時点)

 今後は、国や県の方針に基づき、機能診断の結果を活用した防災対策と、ハザードマップを活用したため池の存在周知による防災対策を実施します。

防災重点農業用ため池情報・ハザードマップの公開について

現在南関町に存在する防災重点農業用ため池の情報と作成したハザードマップは、次のページからご覧いただけます。

各ため池情報・ため池ごとのハザードマップはこちら

ハザードマップの一覧はこちら

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