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史跡 豊前街道南関御茶屋跡<国指定>

2017年10月11日

南関御茶屋(御客屋)は、嘉永3年(1850)8月に起工して、嘉永5年(1852)正月頃に完成したもので、藩主が参勤交代する時や領内巡視の際に休憩、宿泊していたものです。古文書によると、それまでの御客屋(南関町公民館付近)が古く狭い上に間取りが悪く、藩主休泊の時に混雑するという理由でこの地に建て替えが行われました。財源の一部には富講の売上金が充てられました。
建物は、南北に長い造りで、北から御居間、御次の間、三の間と配されており、屋根には細川家の九曜紋をあしらった鬼瓦や軒瓦が葺かれております。通常御茶屋と御客屋は別々に存在しておりますが、南関の場合はひとつの建物を御茶屋とも御客屋とも呼んでいたようです。
大政奉還後、国の所有となった御茶屋のほとんどは、小学校や役場などの公的施設として利用されていきますが、その反面、用途に応じた増改築等で御茶屋本来の姿を消していくことになります。南関御茶屋の場合は、明治25年(1892)に個人の所有となり、「御茶屋跡」として大事にあつかわれ、建物は民家や料亭として利用されました。昭和3年(1928)7月18日には南関町にゆかりのある北原白秋の歓迎会がこの御茶屋で開催されております。
平成15年8月27日に国の史跡として指定され、同年より保存修理工事に着工し、平成16年度末、往時の姿を取り戻すこととなりました。

■所在地
南関町大字関町1141-2

 

■時間/定休日
開館時間・・・午前9時30分から午後4時30分まで
休館日・・・・火曜日(祝祭日の場合は翌日)
       8月13日から8月16日まで、12月28日から1月5日まで

 

■利用料金
個人 大人200円 小中学生100円
団体 大人160円 小中学生 80円 (団体は15名以上)

 

■駐車場
南関町公民館・南関町役場駐車場をご利用ください。

 

■交通アクセス
南関インターチェンジから車で5分
南関町公民館のすぐ裏側にあります。

 

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