【町長室】令和５年６月定例会挨拶

　皆様、改めましておはようございます。

　令和５年第３回南関町議会定例会の開会において、繰り越し明許費の繰り越し報告について、南関町議会議員及び南関町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について、令和５年度補正予算案、その他諸議案のご審議をお願いするに当たり、一言ご挨拶を申し上げ、議員の皆様並びに町民の皆様に一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

発生から３年以上が経過した新型コロナウイルス感染症も５月８日には感染症法上の取り扱いが２類から５類へ緩和され、元通りとは言えませんが、自由度が増したような新たな生活環境となったところであります。

　しかし、お隣の国・中国では、新型コロナウイルスが再び猛威を振るっており、足元で立ち上がっている第２波が６月末にピークに達し、１週間で6,500万人が感染するとの予測も５月末に発表されています。

　日本でも油断は禁物であり、厚労省が５月１９日に初公表した「定点把握」への評価は、４月以降の緩やかな増加傾向が続いているということであり、夏に向かって波が膨らんでいく可能性は否定できず、慎重に状況を見る必要があるようです。

また、今回が最後と思われる無償でのワクチン接種も始まっておりますので、しっかりと周知をして参りたいと考えております。

　さて本年は、例年よりも６日間ほど早く５月２９日に梅雨入りしました。

昨年は、久しぶりに大きな災害等は発生しませんでしたが、ここ数年は、令和２年７月豪雨、一昨年の梅雨明け後８月の集中豪雨など、毎年大きな被害が発生しておりますので、本年も、町全域での豪雨災害や台風等への対策が必要となって参ります。

　昨年の１２月１１日には、町全体を対象とした防災訓練を実施しましたが、各行政区や年齢により参加者や関心等にも違いがみられますので、今後の訓練においては、様々な工夫が必要になると考えております。

また、私自身も、災害等はいつどこで発生するかわからないということではなく、災害等は毎年発生するという考え方を持って、気を緩めることなく危機管理に当たって参りますので、皆様方におかれましても、災害に対する体制の強化や住民の皆様に対する啓発の強化にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

　去る５月２８日（日）には、うから館において「南関町地域おこし協力隊活動報告及び住民提案型事業実施報告会」を開催しましたが、地域おこし協力隊の報告会は、議員の皆様と役場職員等を対象としていましたが、今回は、町民の皆様にも参加いただき、隊員の存在や町のために活動されていることも知っていただけたのではないかと思います。

　また、昨年度から事業を展開している「住民提案型事業」と「マルシェ開催事業」においても、すべての事業ではありませんが、活動事例報告をしていただき、改めて住民主体の活動の必要性や町の活性化に繋がることが確認できたと思っております。

今年度も事業を実施いたしますが、まずは自分たちが楽しんでいただき、町民の皆様や来場者にも喜んでもらうとともに、多くの方との交流が広がることを期待しているところであります。

　以上、現在の状況等も含めて、お話をさせていただきましたが、今回の議案の提案につきましては、

　繰越明許費の繰越報告についてが１件、事故繰越しの繰り越し報告についてが1件、南関町議会議員及び南関町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定についてなど条例の一部を改正する条例の制定についてが２件、令和５年度南関町一般会計補正予算についてのほか各特別会計の補正予算についてが２件、町道の路線認定についてが１件、南関町監査委員の選任につき同意を求めることについてが１件を提案しています。

　特に、一般会計補正予算の主な内訳としましては、福祉課の電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金給付事業の「非課税世帯への補助金」43,500千円、健康推進課・予防費の「新型コロナ予防接種委託料」13,336千円、「コールセンター業務委託料」15,622千円、まちづくり課・商工振興費の「LPガス価格高騰対策補助金」19,534千円、なんかんトッパ商品券交付事業の「商品券交付金」44,500千円などを増額するとともに、建設課・道路新設改良費の「社会資本整備総合交付金事業費の工事請負費」101,497千円、「地域振興対策費の工事請負費」78,423千円などが県の内示により減額したことにより、一般会計の総額を59,388千円減の6,178,558千円としているところであります。

ご審議のうえ、ご承認賜わりますようお願い申し上げまして定例会開会に当たってのご挨拶とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。