令和6年年頭のあいさつ

南関突破を合言葉にもっと住みやすい町に！

新年明けましておめでとうございます。

町民の皆様には、ご家族お揃いで希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。

昨年は、梅雨時期の集中豪雨による災害が少なく、心配した台風も九州に上陸する中で大きな被害が出なかったことは幸いであり、町の特産物である南関米や栗、野菜等も無事に収穫されたことと思います。

しかし、九州各県をはじめ全国で、大きな災害が発生しておりますので、今一度、全国で発生している災害がよそ事ではないことを肝に銘じながら防災管理体制を確実なものにしていかなければならないと考えております。

　また昨年は、10月に4年ぶりとなる各校区での町政懇談会を開催し、町全体や各校区での問題点なども出していただきましたので、今後の町政運営に活かしていきたいと考えております。

　発生から4年近くなります新型コロナウイルス感染症につきましては、秋からは減少傾向になり落ち着いてきておりますが、例年よりも早く流行期を迎えた季節性インフルエンザとの同時流行への対策も必要であると思われます。

　さて、町では、協働のまちづくりを推進するため、南関町のまちづくりに資する公営的な事業を自主・自発的に行う住民団体を応援する提案型助成事業やマルシェ開催事業への補助を昨年度から実施しておりますが、今年度も秋からは多様な事業が実施されており、町内外から多くの皆様にご来場いただき、それぞれの地域においても元気あふれる南関町になってきているのではないかと思っております。

　今後も、ふるさと関所まつりや陶器・梅まつりと併せて、町内外問わず、多くの方に南関町のすばらしさを知っていただく機会になればと楽しみにしているところでございます。

　町の企業誘致の動きとしては、南関東部工業団地に立地いただいている（株）荏原製作所・熊本事業所が、蒲島熊本県知事の立会いの下に第3期目となる工場増設の協定を9月19日に締結し、20日には起工式が執り行われました。

　今回の増設では、総工費約120億円、数百人規模の新規採用が計画されております。

　また、9月には畜産飼料の輸入卸売販売を中心とされる（株）カスケディア・トレーディングの新工場建設の安全祈願祭が執り行われ、11月には冨士ダイス（株）熊本製造所の新社屋となる冶金棟の落成式が行われるなど、南関町の産業の振興にも大きく寄与していただけるものと期待をしております。

　また、下坂下地域には、民間の活力で10haの新しい工業団地整備も進んでおりますので、引き続き、企業の立地・増設、雇用の場の確保に努めて参りたいと考えております。

　このように企業の立地等が続いており、令和4年度の町税収入額が13億4千万円と南関町では初めて13億円の大台を突破し、過去最高額を更新しました。

　これまでご尽力いただいてこられた先輩方に改めて感謝を申し上げますとともに、更なる増収を目指して参ります。

　南関版コンパクトシティ構想の中で、役場新庁舎と併せて大きな役割を果たすことになる「南の関うから館」につきましては、令和4年度に「うから館活用基本計画」を策定して、誰もが気軽に参加できる、まちに「ひらかれた」あそびの場として、1（広場）として、いつものみんなのあそび場、2（集会交流機能）として、みせる・つくるあそび場、3（図書館機能）として、ふかめる・まなぶあそび場、4（飲食機能）として、であうあそび場を整備する計画で、今年度改修実施設計を行っております。

また、令和6年度に改修工事を行い、令和7年度には供用開始ができるように進めていきたいと考えておりますので、進捗状況等は、皆様方にもお知らせして参ります。

　町の大きな課題でもある人口減少と少子高齢化対策については、厳しい状況が続いておりますが、町振興計画や地域未来構想により、「魅力づくり」、「住む場所づくり」、「拠点づくり」、「人づくり」の4点突破で安心して暮らせる協働のまちづくりとして、魅力があるより住みやすい町を目指して参ります。

私自身も、防災対策や定住対策・少子高齢化対策、働く場所の確保など、トップセールスも含めて職員と一丸となり全力で各事業を進めて参りますので、皆様方のご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、南関町の更なる発展と今年が皆様にとって良い年になることをご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

　　　　令和6年1月1日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　町　長　　佐藤　安彦

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　教育長　　谷口  慶志郎