皆様、改めましておはようございます。
令和6年第2回南関町議会定例会の開会において、繰り越し明許費の繰り越し報告について、専決処分の報告及び承認を求めることについて、条例の一部を改正する条例の制定について、令和6年度補正予算案のご審議をお願いするに当たり、一言ご挨拶を申し上げ、議員の皆様並びに町民の皆様に一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。
長く続いてきたコロナ禍も、ここにきてかなり落ち着いては来ましたが、現在も少数ではありますが感染者が発生している状況で、この4年間で私たちを取り巻く環境や経済状況も大きく変わってしまいました。
特に、食料品、生活用品、燃料など、毎日使用しなければならないようなものの値上げとともに、住宅建設費や農業関係の資材等においても、価格の高騰が続いており、各種事業経営に限らず、日常生活においても厳しさばかりが増しているような状況ではないかと思います。
安心して暮らすには難しい時代だとは思いますが、私たちは、田舎の良さ、この町の良さも実感しながら幸福度を上げていきたいところです。
さて本年は、6月中旬頃に梅雨入りするような予報が出されておりますが、本町においてここ2年間は、特に大きな災害等は発生していませんが、全国では、本年元日の能登半島地震や梅雨時期に限らない集中豪雨などにより、毎年大きな被害が発生しておりますので、本年も、町全域での豪雨災害や台風等への対策が必要となって参ります。
本年は、1年ごとに実施している町主催の総合防災訓練を計画しているところでありますが、本町には、防災士の会も結成されご活躍いただくとともに、各地域においても自主防災組織ができており、地域ごとに訓練等も行っていただいております。
今後も、町民の皆様との防災に対する認識の共有等も図っていくとともに、町作成のハザードマップ等も活用いただき、更に減災に向けた取り組みを進めていただきたいと思います。
また、いつも申し上げていますが、私自身も災害等はいつどこで発生するかわからないということではなく、災害等は毎年発生するという考え方を持って、気を緩めることなく危機管理に当たって参りますので、議員の皆様方におかれましても、災害に対する体制の強化や住民の皆様に対する啓発の強化にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
さて、経済界有志らでつくる民間組織「人口戦略会議」は、4月24日に2020年から2050年の30年間で人口減少が深刻化する「消滅可能性自治体」を公表しました。
全国1,729の自治体では、全体の40%超に当たる744自治体(前回は896自治体)が消滅可能性自治体となっております。
南関町は、10年前の公表では消滅可能性自治体に含まれていましたが、今回は、すべての町民の皆様、企業、事業者の皆様等のご理解とご協力の中で、何とか消滅可能性自治体は脱することができました。
しかし、人口減少や少子高齢化は現在も続いておりますので、気を緩めることなく、引き続き、しっかりと対策を図って参ります。
少し明るい話題としましては、本定例会の一般会計補正予算でご説明申し上げますが、町税収入の予算現計が、太陽光施設の土地・償却資産の本算定により129,000千円ほどの増額により、過去最高額となる1,425,590千円となります。
今後も引き続き、自主財源の確保に向けた取り組みを進めて参ります。
以上、現在の状況等も含めて、お話をさせていただきましたが、今回の議案の提案につきましては、繰越明許費の繰越報告についてが1件、専決処分の報告及び承認を求めることについてが3件、条例の一部を改正する条例の制定についてが4件、令和6年度南関町一般会計補正予算についてのほか各特別会計の補正予算についてが3件、令和6年度南関町下水道事業補正予算についてが1件を提案しています。
特に、一般会計補正予算の主な内訳としましては、税務住民課・賦課徴収費の「負担金、補助及び交付金の定額減税調整給付事業」94,452千円、福祉課・社会福祉総務費の「物価高騰対応重点支援給付金給付事業の非課税世帯・住民税均等割りのみ課税世帯への給付金」51,638千円、健康推進課・予防費の「新型コロナワクチン接種事業」14,616千円、教育課・社会体育施設等費の「総合運動公園整備事業」88,700千円などを追加するとともに、建設課・道路新設改良費・社会資本整備総合交付金事業費の「委託料」10,871千円、「工事請負費」127,435千円など計161,306千円が県の内示により減額したことなどにより、一般会計の総額を118,991千円増の6,566,727千円としているところであります。
ご審議のうえ、ご承認賜わりますようお願い申し上げまして定例会開会に当たってのご挨拶とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。