【町長室】あけましておめでとうございます

　新年、明けましておめでとうございます。町民の皆様には、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。

　南関町は昨年、合併60周年という記念すべき節目の年を迎えることができました。先人の皆様方の絶え間ない努力と偉業に感謝するとともに、新たに、次世代の子どもたちが誇りに思うような、そして、町民と行政による協働の町づくりを目指すことを確認したところでございます。

　昨年は、久々に大型台風15号が上陸し、倒木等により二日間にわたる停電が発生しました。改めて、災害等に対する体制の整備や住民の皆さんへの防災意識の啓発の必要性を感じました。

　また、昨年の11月に実施した町防災訓練の反省を活かし、各地域の自主防災組織との連携などにより、総合的な地域防災力の充実強化を図っていきます。

　国におきましては、地方創生が大きな動きとなっておりますが、本町でも現在、『南関町人口ビジョン』及び『南関町まち・ひと・しごと創生総合戦略』を作成中であり、皆様からいただいたパブリックコメントも含めて、南関町にとって最適な、南関町にしかできない、町の将来に繋がるような計画にしなければならないと考えているところです。

　県政でも大きな課題となっていた熊本県公共関与産業廃棄物管理型最終処分場『エコアくまもと』が昨年11月に落成しました。その屋根には、地産地消型の新エネルギーの開発・普及・啓発を推進する『熊本いいくに県民発電所』が自然エネルギーを活用したメガソーラーを建設し発電が開始されました。

　また、隣接地には、山の再生と竹の有効活用を併せた『バンブーフロンティア事業』が進められており、各施設等が一体となって、全国の環境教育と産業振興のモデル地域となれるように、しっかりとした取り組みを行っていきます。

　昨年10月1日からは、町民の皆様が大きな期待を寄せられていたデマンド型乗り合いタクシー事業の試行運転を開始しました。これまでは、公共交通機関が無かった地域の皆様も、電話予約で、自宅から町内の目的地まで利用できるようになりましたので、ぜひ、ご利用いただきたいと思います。

　また、昨年は、大型の企業立地（増設）の調印を、5月にFWAVE（株）、11月に冨士ダイス（株）と締結させていただきましたが、いずれも投資額が約20億円であり、町の活性化、新たな雇用の創出に繋がるものとなりました。今後も、更なる企業の立地に努めて参ります。

　また、本町では、健康増進と介護予防の対策として、元気づくりシステムの南関モデルを構築し、『高齢者が元気な町づくり』の推進にも取り組んでおります。住民の皆様が自主的に運営され、地域の中で活動的に生きがいのある生活を送り、各地域の心が繋がるよりどころとしてもご活用いただくために、今年度も各地域の集会所等5箇所の新築・改築を進めているところです。
教育面においては、南関町学校応援団事業が、地域の皆様方のご支援とご協力により、『優れた地域による学校支援活動』に係る文部科学大臣表彰を受賞することができました。

　これからも、地域の皆様のご協力を得ながら、本事業を推進していきたいと思います。

　なお、7月には、南関中全校生徒の皆さんとの意見交換会を、11月には、校区ごとに地域懇談会を開催して、たくさんのご意見やご要望をいただきましたので、これからの町政に活かしていきたいと考えております。

　今後とも町民の皆様の町政に対するご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

　最後になりますが、今年が皆様にとって良い年になることをご祈念申し上げまして、新年のあいさつといたします。