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【町長室】平成30年9月定例会挨拶

2018年9月16日

 平成30年 第4回南関町議会定例会の開会において、平成29年度南関町一般会計ほか歳入歳出決算認定、平成30年度補正予算案、その他諸議案のご審議をお願いするに当たり、一言ご挨拶を申し上げ、議員の皆様並びに町民の皆様に一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

 

 本年は、少し早めに梅雨入りし、10日ほど早い梅雨明けでしたが、7月6日から降り続いた大雨により、広島、岡山、愛媛などの西日本で記録的な集中豪雨により多くの方々が亡くなられるとともに、信じがたいような被害が発生しました。

 亡くなられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興を願うものであります。

 南関町においても、300件を超えるような被害報告があり、一日も早い復旧に向けて業務を進めているところであります。

 

 また、台風19号、20号、そして21号が次々と発生し、昨日は、誰もが予想していなかった北海道地震まで発生し、全国で甚大な被害となっています。

 幸いなことに、南関町は台風の進路から外れたために被害は発生しませんでしたが、これからも、局地的な集中豪雨や台風の発生などと、しっかりとした危機管理体制を執って参りたいと考えておりますので、議員の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

 さて、国においては、一億総活躍社会の実現に向けた地方創生の動きが続けられておりますが、総務省による今年1月1日現在の人口動態調査でも、東京一極集中が加速する一方、九州7県を含む41道府県で前年より人口が減少しています。

地方創生は、知恵や工夫にかけ、空回りしているとも言われていますが、9月20日には自民党の総裁選が執行されることになっており、今後の国が目指すべき方向性や地方が生き残っていくために、地域の歴史や特色を活かす政策づくりなどについても真剣に考えてほしいと願うところであります。

 

 現在の町の動きの中で、町民の皆様にも長くご利用いただいた「南の関 うから館」につきましては、役場庁内で検討委員会を設置し、施設全体の運営等について検討を続けてきましたが、施設を建設してから20年以上が経過しており、温泉施設の老朽化に伴う多額の改修費用が必要なことや、入場者数が開館当初に比べると約半数に減少していることなどから、今後も引き続き温泉施設として運営していくためには、町の財政全体に大きな負担となることが考えられます。

 また、町民の皆さんの利用割合も約20%であるため、もっと多くの方にご利用いただけるような施設として活用できればと考えておりますので、議員の皆様をはじめ、多くの方のご意見や知恵をいただきたいと思います。

 

 次に、役場庁舎等の建設を含めたコンパクトシティ構想については、現在、庁舎等の実施設計、進入道路の測量設計を発注しており、防災施設等の整備も進めていくこととしております。

また、体育館や武道場など、今回の整備計画では必要としない建物等については、解体工事の請負契約を議会で承認いただいてから取り掛かる計画であります。

 本計画では、町役場、公民館だけではなく、公共施設や住民サービスの向上に繋がるような施設を集約するとともに、先ほどお話ししました うから館の活用も含めたまちづくりの拠点となるようなコンパクトシティを想定した町のシンボルとして、町の将来が開けるようなものにしていきたいと考えておりますので、引き続き、皆様方のご意見等をいただければと思います。

 

 地方創生拠点整備交付金を活用し建設した加工品開発センターは、既に利用が始まっており、何種類かの新しい加工品も出来上がり一部販売もされておりますが、まだまだ利用が多いとは言えないような状況ですので、多くの町民の皆様や事業所にも活用いただき、6次産業化も含めて、更なる推進が図られるようにしたいと考えております。

 

 本定例会では、平成29年度南関町一般会計歳入歳出決算認定でも提案させていただきますが、平成29年度の南関町の町税収入額が初めて12億円を突破し過去最高額となりました。

 このことは、企業誘致や農業政策、定住対策、子育て支援など、これまでの継続した長い取り組みと町民の皆様の頑張りが税収増に繋がったものであると思います。

 今後も、この数値に満足することなく、町、議会が一体となって誇れるまちづくりに努めて参りたいと考えております。

 

 町の明るい話題としては、皆様ご存じのとおり、南関町出身の女子プロゴルファー大里桃子さん(20歳)がプロテスト合格から23日目という歴代最短の記録でツアー初優勝を飾られました。

 町では、既にお祝いの垂れ幕などを町役場と南関中の進入道路に設置し、広く周知しているところであり、今後益々の活躍を願うとともに、町を挙げて応援していきたいと考えております。

 

 以上、現在の状況等も含めて、お話をさせていただきましたが、今回の議案の提案につきましては、平成29年度南関町財政健全化判断比率の状況についての報告が1件、専決処分の報告及び承認を求めることについてが1件、南関町災害関連地域防災がけ崩れ対策事業受益者分担金徴収条例の制定についてが1件、南関町放課後児童健全育成事業の設置及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてのほか条例の一部改正についてが1件、南関町南の関うから館の設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定についてが1件、平成29年度南関町一般会計歳入歳出決算認定のほか各特別会計の歳入歳出決算認定についてが7件、平成30年度一般会計補正予算のほか各特別会計の補正予算が4件、熊本県後期高齢者医療広域連合規約の一部変更についてが1件を提案しています。

 特に、一般会計補正予算は、介護保険費の「介護基盤緊急整備特別対策事業補助金」20,602千円、農地等災害復旧費の「現年災」309,300千円、河川等災害復旧費の「現年災」167,000千円、庁舎等建設費の「監理業務委託料」16,600千円、同じく「施設整備工事」145,400千円などを増額し、一般会計の総額を6,844,584千円としているところであります。

ご審議のうえ、ご承認賜わりますようお願い申し上げまして定例会開会に当たってのご挨拶とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

 

  平成30年9月7日

             南関町長  佐藤 安彦

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南関町 総務課

電話:
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