コロナや災害にも負けない、もっと住みやすいまちに!
明けましておめでとうございます。
町民の皆様には、ご家族お揃いで希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。
昨年は、コロナウイルス感染症や7月の豪雨災害などと、町民の皆様方にも大きな影響が出た、ご苦労をお掛けした忘れることのできない年であったのではないかと思います。
コロナウイルス感染症については、春先から急激に感染者が増加し、緊急事態宣言が発令される中で、私たちの日常生活にも様々な制限がかかるとともに、県外への移動もで
きないような状況でありました。
有明地域周辺においても、企業や老健施設などでクラスターが発生し、住民の不安は大きなものとなってしまいました。
本町では、年末までに5人の感染が確認され、他市町よりも早く、厳しく、8月1日より多くの施設を利用停止として、感染防止に努め、その後の感染を防いできたところであ
ります。
国においては、現在、緊急事態宣言は解除されている状況ではありますが、第3波と思われる感染が、東京以外にも、大阪、兵庫、愛知、北海道などの都市部で広がりを見せ、
熊本県内でも、熊本市を中心に荒玉管内を含めた各地域で増加傾向が続いている状況で、今後の動向を注視していく必要があります。
町内各施設等の利用については、学校関係施設以外は一部利用制限を設けての利用を再開しておりますが、今後の状況次第では、厳しい体制をとる必要もあるのではないかと
考えております。
町としても、町民の皆様方には、引き続き、できる限りの対策・支援を行って参りますので、今後も、新しい生活様式等を守っていただき、経済活動・各種活動の実施と感染
予防を両立していただきたいと考えております。
次に、7月豪雨については、本町におきましても避難勧告を発令する中で、浸水被害や土砂災害等が発生し、改めて自然災害の恐ろしさを身に感じたところです。雨量について、
7月5日からの8日間で、1,026mmが観測され、年間平均雨量の約半分が降っております。近年の自然現象の異常さには、強い危機感さえも感じているところであります。
本町での被害は、道路・河川護岸の崩壊、住宅への土砂の流入、床上38戸・床下8戸の浸水被害、1,000件を超える農業災害、大規模な林地崩壊、企業敷地の大規模崩壊など、
にわかに信じがたいようなものとなりました。
各種災害査定については、ほぼ完了しておりますので、今後はなるべく早い時期に復旧工事の発注が出来るよう事務手続きを進めて参ります。
大規模山林崩壊や、住宅地周辺のがけ崩れについては、復旧に向けた国の予算は確保してあり、また、大規模被害の関川については、県河川であるため、災害箇所以外も対象
となるような、大規模な改良復旧あるいは、助成事業として下流域の荒尾市とともに、国への要望等も続けているところであります。
このような中、11月には、南関町防災士の会が設立され、防災士として皆様の役に立てるような活動を進めていかれることとなり、町としても大変心強く感じますとともに、
町と連携して、自主防災組織も併せて地域住民の安全・安心な暮らしのために防災活動に取り組むことが出来れば、尚一層心強いと思っております。
新庁舎等建設につきましては、今年12月の竣工に向けて各種工事を進めており、現状報告も兼ねて町ホームページに毎月の状況を掲載しておりますので、ぜひ、ご覧いただ
きたいと思います。また、敷地内には、有明消防南関基幹分署も既に着工し、10月頃開庁の予定であります。
定住対策や少子高齢化対策を中心とする「住んでよかったプロジェクト推進事業」は、令和3年度から第3期事業がスタートすることになりますが、町民の皆様からの要望等
も含めて、町内在住者への支援に一部重点を移して更なる事業推進を図ってまいります。
本年は、昨年延期された東京オリンピック、パラリンピックの年となりますが、最大限のコロナ対応を行い安全・安心な大会として、開催地だけの賑わいではなく、全国で、
そして南関町でもその効果を引き出せるように知恵を出し合いながら、明るい実りのある一年にしなければならないと考えています。
私自身も、防災対策や庁舎建設など大事業が展開されている中で、トップセールスも含めて全力で各事業を進めて参りますので、皆様方のご指導・ご鞭撻を賜りますようよ
ろしくお願い申し上げます。
最後になりますが、南関町の更なる発展と今年が皆様にとって良い年になることをご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
町 長 佐 藤 安 彦
副町長 大 木 義 隆
教育長 谷 口 慶志郎