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令和2年9月定例会挨拶

2020年9月10日

皆様、改めましておはようございます。

 

 令和2年 第3回南関町議会定例会の開会において、令和元年度南関町一般会計ほか歳入歳出決算認定、専決処分の件、令和2年度補正予算案、その他諸議案のご審議をお願いするに当たり、一言ご挨拶を申し上げ、議員の皆様並びに町民の皆様に一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

 

本年は、6月11日に梅雨入りし、例年通りの梅雨かなと思っておりましたが、7月6日の午後から降り始めた雨は、7月14日までに1,072ミリという、年間総雨量の約半分の雨量に近いような豪雨となり、激甚災害は勿論、7月14日には、本町では記憶のない災害救助法の指定地域となるなど、甚大な災害が発生しました。

被害の内容としましては、各区長さんから提出された被害届も1,200件程となり、道路・河川護岸の崩壊、住宅への土砂の流入、床上38戸・床下8戸の浸水被害、大規模な林地崩壊、複数企業の敷地大規模崩壊など、信じがたいようなものとなっております。

 町としては、町民の皆様の生活を守るため、また、農家や企業の事業活動を守るために、一日も早い復旧・復興に向けて全力で取り組んでいるところであり、10月中旬の公共災査定、11月上旬の農災査定に向けて準備を進めており、今後3年間で全災害箇所を竣工させたいと考えております。

 

また、9月10日(日曜日)から11日(月曜日)にかけては、台風10号が九州の西海上を北上し、これまでにないような勢力のため、命を守るための報道も繰り返され、南関町でも、自主避難所4か所を開設するとともに、町内全域を対象とした避難勧告も発令しました。

結果的には、南関町においては、最大で199人の方が自主避難されましたが、風・雨ともにひどい状況には至らず、大きな被害等も受けずに済むことができましたが、これからも、局地的な集中豪雨や台風の発生なども想定されますので、引き続きしっかりとした危機管理体制を維持していきたいと思います。

 

全世界を巻き込んで、依然として感染が続いている新型コロナウイルス感染症に関しては、有明地域周辺においても、企業や老健施設、学校などでのクラスター発生後に家族間での感染等にもつながっており、本町でも、これまでに4人の方の感染が確認されております。

国においては、現在も非常事態宣言は解除されている状況ではありますが、熊本県では、8月4日からはリスクレベルを4に引き上げられることとなり、本町では、他市町よりも早く、厳しく、8月1日より交流センターの風呂を除く施設を利用停止として、感染防止に努めてきたところであります。

 町民の皆様に対しましては、厳しい生活環境の中でのご理解とご協力に心からお礼を申し上げますとともに、感染予防に必要なたくさんの資材等を提供いただきました関係者の皆様に改めて感謝申し上げる次第であります。

9月1日からは、町内各施設等の利用については、町内者や町内勤務者などの利用制限を設けての利用を再開しておりますので、今後も、新しい生活様式等を守っていただき、各種活動の実施と感染予防を両立していただきたいと考えております。

そして、一旦は感染の抑え込みに成功しても、第二波・第三波が発生することも想定しながら、今後も気を緩めることなく、国・県の方針等を着実に実行し、終息に向けた取組を推進していきたいと思います。

 

 また、新型コロナウイルス感染症への対応策としては、国の地方創生臨時交付金が交付されることとなっており、第三次までの配分が計画されておりますので、公共施設の安全衛生対策や農林業の事業推進、学校教育環境整備など、一般財源では困難な事業にも幅広く活用させていただきたいと考えております。

 

 ここにきて、国内の最大の話題となっているのが、安倍首相の突然の辞任表明であり、自民党では、9月8日(火曜日)告示、14日(月曜日)に新たな総裁を選出する総裁選の実施で進められており、16日(水曜日)には、臨時国会が召集され、新首相指名選挙が執り行われることとなります。

 その後には、来年の10月21日で任期満了となる衆議院の解散総選挙が早期に行われるのではないかと予想されているところであります。

 まずは、7年8か月という過去最長の継続した期間を国民のために、また世界平和のために尽力された安倍首相に敬意と感謝を申し上げる次第であります。

 新たに首相になられた方には、国内外ともに非常に厳しい状況にはありますが、全ての国民の皆様が安全・安心で、心豊かに暮らせるような政治を行ってほしいと願うものであります。

 

町内の動きの中では、新庁舎等建設工事につきましては、町議会6月定例会において、工事請負契約を可決いただき、7月9日(木曜日)に安全祈願祭を執り行い、令和3年12月末の工期として、完成を待つこととなりますが、工事期間中は特に、近隣地域の皆様にはご迷惑をお掛けしますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

そして、庁舎建設の基本方針となる「安全・安心な防災拠点となる庁舎」、「まちづくりの拠点・シンボルとなる庁舎」、「人と環境にやさしく利用しやすい親しみのある庁舎」の実現に向けて工事を進めて参ります。

 

 これまでにも何度かご紹介いたしました南関町の町税収入額についてですが、平成29年度に初めて12億円を突破し、平成30年度の決算額で12億2千4百万円となり、令和元年度も過去最高額を更に更新し、12億8千万円余りとなりました。

今年度も順調な町税収入を予想しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響が出てきており、現時点でも町税6,200万円ほどの徴収猶予申請が行われており、企業の事業活動の動き次第ではありますが、最終的には、8,000万円近い申請額となることも考えられます。

 今年度分の徴収猶予された税額は、来年度に納税いただくことにはなりますが、納税者としても厳しい状況が予想されますし、町としては、今年度分の町税収入額の減少は避けられない状況であると思われます。

このような中ではありますが、引き続き、基幹産業でもある農業の振興や更なる企業の誘致・支援などにより、安定した町税収入の確保に努めていきたいと考えております。

 

 町の最重要課題でもある少子高齢化対策、定住対策の中心事業である「第2期住んでよかったプロジェクト推進事業」も今年度は5年目となり、来年度は、第3期を迎えることとなります。

 現在、庁内のプロジェクト会議で第3期分の事業内容を検討しておりますので、近いうちに議会にも報告をさせていただきたいと思います。

 

  以上、現在の状況等も含めて、お話をさせていただきましたが、今回の議案の提案につきましては、

 令和元年度南関町財政健全化判断比率の状況についての報告が1件、専決処分の報告及び承認を求めることについてが1件、公益法人等への南関町職員の派遣等に関する条例の制定についてが1件、南関町手数料条例の一部を改正する条例の制定についてのほか条例の一部改正についてが2件、令和元年度一般会計歳入歳出決算認定のほか各特別会計の歳入歳出決算認定が7件、令和2年度一般会計補正予算のほか各特別会計の補正予算が5件、字の区域変更についてが1件、物品売買契約の締結についてが1件、定住自立圏形成協定の一部を変更する協定の締結についてが1件を提案しています。

 

 特に、一般会計補正予算は、7月20日付けの専決補正第3号で、災害廃棄物処理業務委託料44,320千円、農地等災害測量設計委託料20,000千円、公共施設災害測量設計委託料60,000千円など、153,159千円を計上させていただきました。

また、今回の補正第4号では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金として、「公共施設の安全衛生対策や農林業の事業推進、学校教育環境整備」など、コロナ後に備えた新しい生活様式や教育環境の整備を中心に262,612千円、総務課・防災管理費の「防災無線施設整備費」62,791千円、税務住民課・塵芥処理費の「家屋解体工事」25,344千円、福祉課・介護保険費の「介護基盤整備事業補助金」21,883千円、経済課・農地費の「土地改良調査計画業務委託料」17,603千円、林業施設災害復旧費の「現年災」61,708千円、建設課・地がけ対策事業の「がけ崩れ対策工事」100,000千円、農地等災害復旧費の「測量設計委託料」50,000千円、まちづくり課・観光費の「滞在コンテンツ造成事業運営等委託料」19,355千円などを増額し、一般会計の総額を8,894,166千円としているところであります。

 

ご審議のうえ、ご承認賜わりますようお願い申し上げまして定例会開会に当たってのご挨拶とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

お問い合わせ

議会事務局

電話:
0968-57-8508
Fax:
0968-53-2351

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